長野県上田市にある別所温泉には、国宝や重要文化財が多く、数多くの歴史的建造物があります。温泉も楽しみつつ、歴史的建物も見れ、別所温泉は信州の鎌倉といわれるのも納得な温泉地です。
そんな別所温泉を今回ご紹介いたします。
別所温泉とは
別所温泉は、歴史の資料に残っている範囲では、西暦800年台、9世紀からで、それ以前の歴史は、紐解く資料が少ないため、いつから発見され、人がこの地で温泉を利用しているかは具体的には分かっていません。
看板には、約1500年前、日本武尊(ヤマトタケル)が御東征の折に信濃に入った時、別所のお湯を発見したと書かれていますが、これ以前からもあったのではないかと考えられています。
別所温泉は国最古の温泉と言われており、この地には、国宝、重要文化財になる建物、品がたくさんあります。
別所温泉の観光スポット・見どころ
今回、見どころ全ては周りきれていませんが、寺院仏閣、外湯、足湯、その他別所温泉を歩いて見られる有名どこは抑えられたかと思いますのでご紹介します。(尚、新しいスポットが取材でき次第、随時更新致します)
寺院仏閣
寺院仏閣には、国宝を始め、たくさんの重要文化財、市指定文化財があります。
北向観音
北向観音は、川口松太郎の小説「愛染かつら」(第一回直木賞受賞)にも出てきた愛染かつら(縁結びの木)があり、それ以外にも愛染堂や夫婦杉などのたくさんの縁結びのご利益スポットがあるお寺です。縁結びのパワースポットとして若者からも人気なお寺になります。
上田市別所温泉にある北向観音は、名称の通り本堂が北向きに建つ珍しいお寺です。北向観音には、いくつもの恋愛成就・縁結びのスポットがあり、若者からも人気なスポットになります。今回、そんな北向観音をご紹介致します。北向観音の由来[…]
安楽寺と国宝「八角三重塔」
安楽寺の八角三重塔は、全国的にも有名で、上田市でもとても人気なスポットです。
木造の八角塔としては、全国でもこれ1つしかなく、長野県でも一番先に国宝として指定されました。
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常楽寺と国重要文化財「石造多宝塔」
常楽寺は北向観音の本坊でもあり、常楽寺は1200年の歴史をもつ天台宗別格本山です。茅葺屋根の本堂の中には、当時そのままの美しい色彩を残す格天井があったり、本堂前には、写真には全体が写り切らないぐらいの横に大きい松があり、それは圧巻です。
国重要文化財の石造多宝塔までは、少しだけ木々に囲まれた森を歩いていくため、癒やし効果もあり、常楽寺に行った後は気分がいいです。
今回、北向観音に行った後、北向観音の本坊でもある「常楽寺」に訪れましたのでご紹介します。常楽寺とは常楽寺は、北向観音堂が建立された天長2年(825年)、長楽寺、安楽寺、常楽寺の三楽寺の1つとして建立されました。この常楽寺は、[…]
別所神社
別所神社は市指定文化財になる昔の状態が保たれた本殿があり、その背後には「男石、女石、子種石」が祀られていて、縁結びで昔から有名な神社です。鳥居にも本朝縁結大神の文字が掲げられていて、縁結びのスポットとしてオススメな神社になります。
別所神社は上田市の観光スポットとしてもあまり目立っていませんが、昔から縁結びの神様が祀ってあることから、縁結び、子宝のご利益があるとされています。安楽寺を観光して、別所温泉の温泉街方面に足を運んだ坂道左手に別所神社あり、あまり足を運[…]
湯かけ地蔵
湯かけ地蔵は、3回お湯を掛けてお願い事すると願いが叶うとされるお地蔵様です。湯かけ地蔵は足湯ななくりの隣りにありますので、是非、寄ってみて願い事をしてみると良いでしょう。
外湯めぐり
別所温泉には、外湯がいくつもあり、温泉好きの方はお風呂セットを持ってあるき回るのも良いかもしれせん。
真田幸村隠しの湯「石湯」
別所温泉の石湯は、真田幸村が隠し湯として利用してたと言われる温泉です。大河小説「真田太平記」にも度々登場し、物語では、この石湯で真田幸村とお江という女性が出会い、結ばれる話になっています。
お風呂に浸かって、外のベンチに座ってのんびりしていたら、素敵な出会いがあるかもしれませんね。
【石湯の料金と開館時間】
開館時間:6:00〜22:00
定休日:第2・4火曜日
料金:150円
※お風呂の場所には石鹸などはございませんので、予めご用意下さい
慈覚大師ゆかりの湯「大師湯」
大師湯は、平安時代初期の天長2年(825年)北向観音建立にあたり比叡山延暦寺座主の慈覚大師円仁が好んで入浴されたことから「大師湯」という名前が付けられました。
昔、矢で傷を負った雉子が湯あみして傷をいやしたので「雉子湯」と呼ばれることもある外湯です。
【大師湯の料金と開館時間】
開館時間:6:00〜22:00
定休日:第1・3木曜日
料金:150円
※お風呂の場所には石鹸などはございませんので、予めご用意下さい
木曽義仲ゆかり葵の湯〜北条氏ゆかりの湯「大湯」
大湯は、昔、木曽義仲が依田城(丸子城)にいた頃、京都に行く際に、愛妾葵の御前と少しの間入浴していたので「葵の湯」と言われていました。その後、北条義政が浴室を建て、北条湯とも呼ばれることもありましたが、後にその溢れ出る湯の量の多さから「大湯」と改められた外湯です。
【大湯の料金と開館時間】
開館時間:6:00〜22:00
定休日:第1・3水曜日
料金:150円
※お風呂の場所には石鹸などはございませんので、予めご用意下さい
足湯めぐり
足湯ななくり
足湯ななくりは、地元の人にも、観光客にも人気な足湯スポットです。大湯薬師の湯の足湯よりも、山上にあり源泉に近いため、地元の人は基本こちらの足湯を利用すると言っていました。
ななくりは、地名の七久里と今の苦しみが離れるよ七苦離の意を兼ねて「足湯ななくり」と名付けられました。
足湯大湯薬師の湯
足湯大湯薬師の湯は、別所温泉地区の活性化を考え2012年に作られた足湯です。足湯ななくりと異なり、こちらは空いていて、いつでも入れる足湯でした。
ななくりも良いですが、こちらの足湯も個人的には空いていてのんびり入れるので好きでした。
その他歩いて見られるスポット
別所温泉の街の中が、歩いて見られるスポットがいくつかありました。歩いているとカフェやお店もありましたが、今回は、そこまで見ることができませんでしたので、紹介できませんが、街なかの歩いて見られる別所温泉ならではのスポットをご紹介します。
七苦難地蔵尊堂
別所温泉の七苦難地蔵が祀ってある七苦難地蔵尊堂になります。
別所温泉は、昔、七久里の湯と呼ばれ、その名から七苦離に通じ7つの苦難から解き放たれると信じらていました。その後、北向観音の別当である常楽寺の地蔵尊をこの地に安置し、七苦難地蔵尊として祀られています。
西行の戻り橋
西行(さいぎょう)の戻り橋になります。この橋は、愛染橋とも呼ばれ、カップルが手をつないで渡ると結ばれると言われる橋です。途中で離してしまうと別れてしまうようなので、繋いだら意地でも話さないように手をしっかり握りしめて渡ってみましょう。
将軍塚
この塚は、平維茂(大掾維茂)の墓で、維茂塚とも言われています。
安和2年(969年)信州戸隠山に「紅葉」という鬼のような女性が住み、戸隠村で一党を率いて近隣の富豪の家々を襲撃していました。
そこに紅葉を討伐のため平維茂の軍が派遣され、紅葉と戦い、退治したのですが、その際、平維茂も17ヶ所の傷を負いお湯で傷を癒やしたもののこの地で果てたとされています。
紅葉狩りの由来は、ここから来ているのかなと思います。
別所温泉の駐車場アクセス
別所温泉には有料駐車場がいくつかあります。今回、特に大きな駐車場をご紹介します。また、お寺に行く際は、各お寺にも無料駐車場がありますので、そちらをご利用下さい。
将軍塚駐車場
将軍塚駐車場は、別所温泉街の真ん中に位置し、どの観光スポットにも歩いていくのに便利な駐車場です。
駐車場料金:500円(1日)
住所:長野県上田市別所温泉179−4
アクセス:
北向観音 駐車場
北向観音駐車場は、将軍塚駐車場の山側に位置し、北向観音や常楽寺に近く、そちらを観光したい方には便利な駐車場です。
また、駐車場隣にはカフェやアイスが楽しめるオシャレなお店「katuraso カフェ ハレ terrace」がありますので、歩き回った帰りの一休みに寄っていくのもオススメです。
駐車場料金:500円(1日)
住所:長野県上田市別所温泉1699
アクセス:
別所温泉のおすすめポイント・まとめ
別所温泉は信州最古の温泉と言われるように、別所温泉内にたくさんの古い建物、文化財の品がありますので温泉以外にも見て回るのにオススメな観光スポットです。
家族、恋人、一人旅でも楽しめますので、是非、日頃の疲れを別所温泉の湯で洗い流し、癒やしがあふれるお寺巡りをしてリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
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