信濃国分寺|国分寺最古の三重塔と珍しい鬼瓦があるお寺

地元(上田市)では昔から親しまれている信濃国分寺をご紹介いたします。

信濃国分寺の歴史

信濃国分寺は、天平13年(741年)聖武天皇の命令により国分寺が建設され、天慶元年(938年)には、平将門の乱(天慶の乱)に巻き込まれ焼失したと伝えられています。焼失後、これを機に約300メートル北方の現在の地に移転し国分寺が建てられました。

建久8年(1197年)には、三重塔の建立され、境内にある石造多宝塔や五輪塔もこの鎌倉時代に造られたとされています。

三重塔があるこの国分寺は、文明12年(1480年)には、地域民衆の信仰の中心となり、八日堂縁日の市はこの地域の交易の場になりました。「八日堂」の名は今も信濃国分寺の俗称として親しまれていて、毎年1月7日から8日は「八日堂縁日」行事が開かれ、たくさんの参拝客が訪れます。

八日堂縁日の行事では、泥柳(どろやなぎ)材で作られた六角柱型の蘇民将来符が配られ、この行事は古くから伝えられることから国の無形民俗文化財とされ、配られる蘇民将来符は市の有形民俗文化財に指定されています。

民俗信仰である蘇民将来信仰も文明12年(1480年)頃から取り入れられたとされています。

天正13年(1585年)の上田合戦では、三重塔を除いた堂の建物が兵火にかかったと伝えられています。

慶長5年(1600年)には、真田昌幸が徳川秀忠とこの国分寺境内で会見し、和平を結んだと思わせ徳川軍をやぶり、徳川秀忠を関ヶ原の戦いに遅れさせたとされています。

その後、江戸時代から現在に至るまでに、境内の建物は何度も改修され、現在の信州国分寺に至ります。

信濃国分寺の見どころ

信濃国分寺の駐車場は、周辺にいくつかありますが、国分寺裏側には大きめの無料駐車場がありますので、そちらに停めることをオススメします。

今回、私は裏側に駐車上を停め、表側に周ってから見て回りました。

表側に周った様子の写真が上の写真になります。ここからご案内いたします。

信濃国分寺の境内に入って左手には、手水舎があり、そこの左の柄杓(ひしゃく)が昔の柄杓なのか変わった柄杓が置いてありました。

あえてそちらの柄杓を使って手と口を清めました。

信濃国分寺の回向柱

本堂の方に進むと、回向柱が飾られていました。

回向柱は、柱に触れることで「善の綱」で結ばれた本尊と結縁(けちえん)できるというものですので、触ってからここを通ります。

信濃国分寺の本堂

信濃国分寺の本堂になります。初めて来たのですが、思っていた以上に古く立派な作りの本堂でした。

もっと参拝客がいてもおかしくないなと感じるくらいです。

信濃国分寺の瓦はとても珍しい鬼瓦になっており、屋根の真ん中に鬼の顔がついてます。

こちら写真を拡大したものになります。(鬼瓦の写真は今回撮影し忘れてしまったため、次回、参拝した際に写真を撮ってきます)

そして、本堂の中に入ります。中に入る際は、鐘を先に鳴らして本堂の中に入ってから、お賽銭を入れ手を合わせてお祈りする流れになっています。

本堂の中には大きな提灯だったり、白い像、千羽鶴などが飾れていて、見ているだけで楽しいです。

お守りやおみくじなどもこの本堂内に置かれています。

ポーポーという仏頭果(?ではないような、、、)果物が無料で置かれていました。食べたことがない果物でしたので、持って帰りませんでした(^_^;)今度頂いてみようかな。

信濃国分寺の三重塔

重要文化財でもある信州国分寺の三重塔になります。この三重塔は、聖武天皇が仏教を鎮護国家の宗教と位置づけ国ごとに建立を義務づけた国分寺の中で、一番古いとされている三重塔になります。

信州国分寺の鐘樓(しょうろう)

信州国分寺の鐘楼は、享和元年(1801年)に造られ、瓦葺の屋根のそりが深くとても優雅な鐘楼です。

信州国分寺のその他の建物

大黒天堂
宝蔵

大黒天は、福徳や財宝を与える福の神ですので、こちらでもしっかりお参りをしました。

観音堂
弁天堂

この弁天堂は、元和8年(1622年)創祀され、1829年に池を掘りここに移転しました。池は本堂再建の時に、土壇用の土を得るため掘ったもので、その時出土したという五輪塔を池の中に安置されています。

信濃国分寺のアクセス情報

電話番号:0268-24-1388
住所:長野県上田市国分1049
アクセス:

信濃国分寺のおすすめポイント・まとめ

信州国分寺には、重要文化財にもなる国分寺最古の三重塔があり、本堂は珍しい鬼瓦になっていて見どころがいくつかあります。

また、蓮の時期(7月から9月上旬まで)は、国分寺裏が蓮池となっているため、たくさんの綺麗な蓮を見ることができます。お寺を見て回るのと一緒に蓮を見るのもオススメです。

1月の7日8日は八日堂縁日で、国分寺前の参道は出店が立ち並び、参拝客で賑わうため、お祭り気分が味わえとてもオススメです。厄除けのお守り「蘇民将来符」は、須佐之男命(すさのおのみこと)を御祭神とする神社で授与されますが、京都の八坂神社と当寺院の信濃国分寺のものが特に有名なものになります。

ぜひ一度、信濃国分寺に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

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