独鈷山(とっこざん)の北の山里にある塩野神社。観光客もあまり来ない深い森に囲まれた癒やし効果あふれる古き神社になります。
普通の神社と異なった古さ物語る神社を一度見てみたいと思い、今回、訪れてみました。
塩野神社の歴史
約1000年前の朝廷で書かれた延喜式(えんぎしき)に載っている信濃の名社。上田、小県地方における式内社5座の一つで、奥社は塩野川の水源独鈷山にあります。
社伝によれば、塩野神社は塩野川の水源である独鈷山の鷲ヶ峰に祀ったのが始まりとされています。
戦国時代には、武田信玄や真田昌幸、信之らが信仰を寄せ、それらの古文書や、60年に一度の甲子祭(きのえねさい)で舞われ前山三頭獅子等の多くの文化財を伝えています。
現在の拝殿は、江戸中期の寛保3年(1743年)、上田市房山の名工の末野忠兵衛によって造られ、勅使殿(ちょくしでん)という楼門(ろくもん)形式の建物で、県内では諏訪大社とこの塩野神社の拝殿のみで、建築史上貴重な建物になります。
本殿は、一間社流造(いっけんしゃながれづくり)で、建築は寛延3年(1750年)に作られ、作者は拝殿同様に末野忠兵衛によって造られた。
各所に雲や天女、虎、牡丹、竜などの彫刻が施され、この時代の地方作としては彫刻が多く用いられた初期の作品であり、当時の様式を良く伝えられています。
塩野神社に行った話
塩野神社は独鈷山麓ですぐ近くに龍王山中禅寺があります。塩野神社には駐車上が見当たらないため、龍王山中禅寺に参拝すると合わせてこちらの塩野神社に参拝するのが良いかと思います。
杉並木を通り、塩野神社の拝殿に向かいます。
杉並木を抜けた右手すぐには、神木が祀ってあり、既に枯れてしまっているのか、囲いが造られ厳重に保護されています。
拝殿までの途中には川があり、神橋という橋を渡って行きます。
木材だけで造られた立派な橋になります。
橋の前右手には、昔、手水舎で利用されていたのか、水がたまった岩がありました。
塩野神社拝殿になります。他の神社では見たことがない古き建物です。
お賽銭を入れてお祈りをしようと思いましたが、左側にはお箸のような棒が置いてあります。これはどのように使えばいいのでしょうか?
参拝の作法という張り紙もされています。
[box02 title=”参拝の方法”]二拝 背中が平らになるまで深々と二度頭を下げます。
二拍手 祈念をこめ胸の高さで二度打ちます。
一拝 もう一度うやうやしく頭を下げます。
※ 二拝二拍手一拝の前後に「只今からお詣りさせていただきます。では失礼させていただきます。」という意味の解釈を加えると一層丁寧になります。
[/box02]
参拝方法を参考に私もお参りしました。
拝殿の周りは、境内を通る川のおかげか、ひんやりした澄んだ空気が流れ空気中がとても潤っています。足元にはカニがいて気をつけないと踏んでしまいそうです。
本殿には近づけないため、隙間から覗いてみました。
伝えられているように彫刻が凄くされているのが遠目からでも分かります。(近くで見てみたいなと感じます)
神鎮殿になります。ドアは閉ざされていて、高い位置にあるため中を覗くことができません。
「御朱印は中禅寺にてお渡ししております」の張り紙だけ目立って張られています。
それ以外にも塩野神社には、勅使殿やたくさん磐座(いわくら)などがあります。磐座というのは、神がお下(くだ)りになる岩場のことで、神様の御座所になります。
ここに訪れてから、ずっと居心地がよく、とても神聖な感じがしますね。
塩野神社のアクセス情報
住所:長野県上田市前山1681
アクセス:
塩野神社のオススメポイント・まとめ
塩野神社にはたくさんの生き物がいて、たくさんの神様がいる昔からの神聖の場所になります。古き建物もさる事ながら、訪れて分かるのですが、息をすると体の中が綺麗になり癒やされる感じがし、とても居心地が良い場所です。
日頃の疲れを癒やしたい方には、特にオススメしたいスポットになります。
是非一度、塩野神社に訪れてみてはいかがでしょうか。
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